開業したい
医院開業 成功事例 たのくらクリニック(山梨県)
継承開業後に大切なこと

今回お話を伺うドクターは、消化器内科専門医としてのキャリアを持ち、2004年10月に山梨県で開業された先生です。
たのくらクリニック 院長 田野倉 正臣 氏
院長 田野倉正臣 氏
昭和63年 山梨大学医学部卒業
同年6月 山梨大学第一内科入局
平成5年6月〜 社会保険山梨病院勤務
平成16年10月 たのくらクリニック開業

【所属学会・認定医】
日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会専門医
認定産業医
山梨病院非常勤勤務

−−: 「たのくらクリニック」は2年前に新規開業されたということですが、こだわった点や特長を教えていただけますか。
田野倉: 患者さんがいらっしゃったときに癒されるような、優しいクリニックをコンセプトに設計しました。
特長としては、内科と消化器、中でも内視鏡診断を中心とした診療を行っています。

−−: 先生がコンセプトにされている優しさが本当に感じられますね。それではここからは開業前のお話を聞かせてください。先生が実際に開業を考え始めたのはいつ頃ですか?
田野倉: ちょうど今から3、4年前に病院勤務をしていた頃、ちょうど年齢的にも中堅という位置にいたのですが、多忙を極めていました。また診療以外のことで時間をとられることに、心が満たされない面がありました。


−−: 先生と同じような思いを抱え、開業相談に来られる方が当社にも多いのですが、先生が、具体的に開業を決断されたきっかけは何ですか?
田野倉: 昔から知人だった調剤薬局の方が「いい土地があるから、とにかく見てくれ」というので見たところ、元々縁もゆかりもない土地ではありましたが、開業するにはとてもよい土地だな、と思ったのがきっかけです。


−−: 開業までにはいろんな意思決定や手続きなど準備が大変ですが、どうやってされたのですか?
田野倉: (開業というのは)全然わからないことでした。まずその土地を紹介してくれた人が総合メディカルを紹介してくださり、その担当の方と面会しました。初めはその人を信頼していいものかどうか悩みましたが、お会いしていくなかでだんだん信頼感が増してきて、人柄もよい方でしたので(全面的に)信頼できるようになりました。


−−: 当社の担当者と面談されて、印象はいかがでしたか?
田野倉: 非常に的確で、すばらしい対応をしてくださったと思っています。周りからも大変評価されているということも聞いていましたので、本当に信頼感が持てるなという感じがしました。


−−: ありがとうございます。当社は、先生方の「思い」を実現するために、先生の立場から開業をお手伝いしております。



総合メディカル 松本営業所 所長 森山到

Q.田野倉先生の第一印象は?
森山:一番最初は、地元の調剤薬局さんからのご紹介でお会いしたのですが、物腰が大変おだやかで、人あたりのいい先生だなという印象を受けました。
Q.今回の開業支援の経緯
森山:先生は、その時点で挙がっていた候補地で、果たして開業してやっていけるだろうか、という点を一番心配していらっしゃいましたので、当社としてはまず診療圏調査を実施しました。
Q.今回の開業支援を振り返って
森山:診療圏調査の結果、先生はその場所で開業するという決意をされました。次の段階としてこちらから事業計画をご提示し、銀行から必要資金を借りるための段取りをしました。こちらが想定した以上の自己資金をお持ちで、さらにもうひとつ担保としてのご自宅もお持ちでしたので、これまでいろいろとお手伝いをしてきた先生のなかでも、こちらとしては作成しやすいうえに、内容のよいものができました。
Q.自己資金が豊富にある場合のメリット
森山:自己資金が豊富にあったことによって、銀行からの借り入れ金額を抑えることができました。銀行からの借り入れを抑えたことで、事業収支で必要な推定患者数も低く見積ることができ、無理のない安定した事業計画を作成することができました。これは、やはり奥さまが堅実にコツコツと必要な自己資金を貯められていたという点が大きかったのではないかと思います。
Q.現在の「たのくらクリニック」について
森山:開業当初は上部消化管のみの検査だったのですが、現在は内視鏡を前面に出した診療を行っています。大腸の検査も実施しており、鼻から挿入する新しいタイプの内視鏡も、デモ機を導入して検討しておられます。

−−: 実際に開業の準備を進めていくなかで困ったことがあれば教えてください。
田野倉: あまり苦労したことはないのですが、開業の1か月前に勤務医を辞めて、やっとそこで(開業するための)会議に加わりました。その時にも「早く自分のやりたい医療を展開したい」という気持ちが強くありました。


−−: そのような強い気持ちを持って開業日を迎えられて、開業当日の状況や心境はいかがでしたか?
田野倉: 多分それなりの人数の患者さんが来てくださるだろうとは思っていたのですが、幸い期待どおりでした。元の病院の患者さんも遠方から来てくださいました。スタッフも落ち着いて対応してくれたと思います。
今までは患者さんが来てあたりまえという考えでしたが、「来ていただけるのがありがたい、感謝だな」と、気持ちの面で随分変わりました。


−−: 先生の開業に対する熱い思いやコンセプトが患者さんを呼び寄せたのではないでしょうか。開業されて約2年が経ちますが、現在の状況はいかがでしょうか。
田野倉: 来てくださる患者さんも徐々に増えまして、今では1日に平均40人から50人の患者さんに来ていただいています。始めあった不安も段々解消されてきて、安心して仕事ができる感触がつかめてきました。


−−: それでは最後に、このインタビューをご覧になっているこれから開業をお考えの先生方に向けて応援のメッセージをお願いします。
田野倉: おそらく皆さん忙しい生活を送っていらっしゃると思います。私もそうだったのですが、やはり忙しいと「仕事をさせられている」「どうして自分だけが」という気持ちが絶えず胸にあったり、嫌な面もあると思います。しかし、開業すると「働かされている」ではなくて「働いている」という気持ちに変わりました。これはとても健全なことだと思います。自分で働けばそれなりの報酬も充実感も出てきますし、それで患者さんも満足していただけるのなら、こんなに嬉しいことはないと思います。どうぞがんばってください。

−−: 本日はどうもありがとうございました。