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経営者インタビュー 医療法人白十字会(長崎県)

第6回 医療法人は白十字会 インタビュー
白十字会インタビュー これまでの経緯

2004年10月より、DtoDコンシェルジュでは30〜40代の働き盛りの先生を対象に、「高齢医者医を創出する」ことを目的としてさまざまな角度から勤務医の先生方の視点に立って白十字会のインタビューを行ってきました。


第1回インタビューから2年以上が経ち、過去5回のインタビューをご覧になった全国の勤務医の先生方からの最終の就職相談は20件を超えました。その中から急性期病院で勤務されていた4名の先生が、実際に白十字会に転職をし、勤務されています。


第6回目となる今回は、実際に国内留学を経験された柚木先生を中心にインタビューを行いました。柚木先生は、国内留学の経験を通して慢性期医療にさらなる魅力をお感じになり、現在、活き活きと勤務されています。


高齢者医療のニーズが拡大している今、「高齢者を診る専門家不足」というテーマに向け、一貫した富永理事長のお考えをお伝えしてきましたので、まずはこのインタビューをご覧いただく前に過去のインタビューもご覧いただければと思います。

−これまでの白十字会インタビューページ−
第1回「高齢者医を創出する」という試み〜富永理事長の考え(2004年10月)
第2回「慢性期医療の具体的な仕事」〜白十字会の病院紹介 (2004年12月)
第3回「急性期から慢性期に転換した医師・慢性期医療の給与」(2005年4月)
第4回「急性期の患者さんはこんな笑顔をくれますか?」〜現場取材(2005年8月)
第5回「2012年度介護療養病棟が廃止。あなたは必要とされる自信がありますか?」(2006年3月)
慢性期医療の国内留学を体験された先生をご紹介します

医療法人白十字会が行っている国内留学とは、その分野での国内有数の病院に3〜6カ月間、勤務をしながらスキルアップを目指す研修制度です。優秀な指導医と現場スタッフによる本場の環境のなかで「明日の自分」のためにノウハウの蓄積とスキルアップに専心できるチャンスを差し上げたいと思います。

柚木先生と私はたまたま大学の同期でしたが、縁あって当院でのご勤務をご希望いただきました。大変まじめなお人柄で、「医師としての人生観」を変えるには、高名なリハ専門病院での研修がベストであると考え、最初に国内留学をしていただきました。

医療法人白十字会 理事長
富永雅也氏

急性期医療から慢性期医療に転進した柚木先生
私は大学卒業以来、ずっと東京で勤務医として、内科、画像診断、健診等を担当してきたのですが、たまたま家庭の事情で、家内の実家のある佐世保に引っ越すことになりまして、佐世保で就職できる病院を探しておりましたところ、家内がインターネットの総合メディカルのサイトで、佐世保中央病院や燿光病院で医師を募集していることを見つけてきたので、富永理事長のインタビュー記事等を読んでみたりしているうちに、慢性期医療へ興味を持つようになりました。ですから恥ずかしながら、始めのきっかけは立派な志があって慢性期医療に転身したわけではありません。
正直言って、転身前は急性期医療の現場での勤務医の生活に疲れていたように思います。これまで自分がやってきた医療が本当に良い医療だったのだろうか?というような思いもずっと持ち続けていました。何か異和感のようなものを感じて・・・。

有名なリハビリテーション病院に3ヶ月間の国内留学へ

燿光病院はリハビリテーション病院なので、病棟専従のリハビリテーション医として働くことになりましたが、私はリハビリテーション医としての経験が浅かったので、勤務開始前に3ヶ月間、有名なリハビリテーション病院に国内留学(研修)させてもらいました。実は東京にいたときに、少しだけリハビリテーションをかじったことはあったのですが、全くの自己流、独学でしたので、ちゃんとした研修施設でリハビリテーションを勉強できたのはその国内留学が初めてでした。私がリハビリテーションに本格的に興味を持ち出したのはそのときに目の当たりにした医療の現場のおかげと言って良いと思います。

リハビリテーション医療の現場では、患者さんの生活というものが、真正面に捉えられていることにまず良い意味でのカルチャーショックを受けました。先ほど言ったような急性期医療に対する異和感が解消するような思いでした。急性期医療の現場は忙しすぎて患者さんの生活に思いを巡らす余裕がありません。検査 データや画像の山の処理に翻弄されて、それらさえ正常になれば正しい医療が行われたというような錯覚に陥りがちです。リハビリテーション医療の現場では、まず患者さんやご家族の生活歴を踏まえて治療が展開されていきます。急性期医療の現場で、忙しさにかまけて自分が無視してきたことが如何に多かったかを実 感できたことは貴重な体験でした。



燿光病院に勤務して最初に感激したことは、退院前の家庭訪問に行った時のことでしょうか。市街地から遠く離れた山里の農村までリハのスタッフと一緒に行ったのですが、奥さんが手作りのそばや寿司を用意して待ち受けてくださっていて、のどかな風景のなかで家庭を見せていただき、帰りには畑で採れた野菜までお土産にいただいてしまいました。東京都心の緊張感だらけの医者患者関係のなかでずっと働いて来たものですから、「こんな医療現場が世の中に存在していたのか」というような感じで、いたく感激して帰ってきました。

リハビリテーション医としての経験不足からか、始めは患者さんやご家族の生活、人生までに入り込んでいくことに少し重荷のようなものを感じました。それは今も感じていますが、これは主治医だけでなく、リハのスタッフ、看護師、ソーシャルワーカー等、皆で取り組み解決の糸口を見つけていくことなので、今は少し余裕が持てるようになって来ています。
また留学中は単身赴任だったので、少し不便なこともありましたが、白十字会のほうで、宿舎のこと等いろいろと配慮してくださったので、おかげ様ですぐになれました。



国内留学で生まれたリハビリテーション医としての原点

国内留学させてもらって本当に良かったと思いました。医者の医療に対する姿勢や考え方といったものは、始めに研修をした施設の影響がものすごく大きいと思うのですが、そういう意味では、リハビリテーション医としての今の私の原点のようなものが出来た研修だったと思っています。もしこの経験がなかったら、全く違う医療を行っていたのではないかと思うくらいです。

慢性期医療の特徴はいろいろあって一言で言い表わすのは困難ですが、しいてひとつだけ挙げるとすれば、言い古された言葉ですが、「患者さんやそのご家族と全人的に向き合える」という点でしょうか。検査データだけでなく、患者さんの生活や人生にも思いを馳せる余裕があるというか・・・




専従医ではなく、「専住医」になりたい

はっきり言って実はなにもしていません(笑)。実際の日々のリハビリテーションはセラピストの方々がやってくれますので、私の実感としては、患者さんが自然に回復されていくのを、だまって見ているというような感じです。リハビリテーションが順調に進むように患者さんの体調を調え、日々のリハビリテーションの進捗状況を見守り、担当する各スタッフがそれぞれの個性を生かして仕事をしやすいように全体的なマネージメントを行うのが、私の仕事と思っています。各スタッフがそれぞれの職種の専門性だけにとらわれず、その垣根を越えたディスカッションを通して、最も良い方向を目指していければよいと思っています。私がリーダーとしてスタッフを指導するというよりは、むしろ私が教えてもらっていることのほうが多いかもしれません。



心がけていることとしては、出来る限り患者サービスに徹したいと思っています。急性期医療の現場は、患者さんを管理するという傾向が強い様に思いますが、慢性期医療の現場は、治療の場であると共に、生活の場でもあるわけですから、出来る限り快適に過ごしていただけるよう、意味の無い規制や管理は極力しないように心がけています。回復期リハビリテーション病棟の医者は専従医といわれますが、私は専住医になりたいと思っています。患者さんの生活の現場に一緒に住んでいる医者。もちろん病棟に泊り込むわけでは有りませんが、医療者として患者に治療を施すといった姿勢ではなくて、各スタッフが治療と生活の場である病棟に一緒に生活していて、患者さんやそのご家族と共に回復を目差していく。そんな雰囲気の病棟ができたらいいなと思っています。



急性期ほどではありませんが、慢性期も結構忙しいです。午前8時過ぎに病院に着いて、8時30分から夜勤者の申し送りを聞いて、9時から回診、処置、処方等が始まります。その間に各種カンファレンス、入院、家族への説明、書類書き等が入ります。私はあまり要領が良いほうではありませんので、帰宅が夜になる日も結構あります。でも患者さんが急変することは、急性期と比較して少ないので、ストレスは以前ほどではないように思います。



プライベートも充実しています
ハウステンボス・ワッセナー自宅にて

佐 世保は基地の町といったイメージとは裏腹に、海と島と山に抱かれた自然の美しい地方都市というのが第一印象でした。佐世保市は人口25万人くらいかと思い ますが、私はもともとは石川県で生まれ育ったので、これくらいの規模の地方都市のほうが住みやすさを感じています。日々の生活がゆったりしているという感 じで…。
東京の暮らしとの一番の違いは住宅と通勤事情でしょうか。東京では小さなマンション暮らしでしたが、こちらでは結構広い庭付きの家に住めています。病院まで車で30分くらいの通勤時間ですが、渋滞もなく快適なドライブです。


佐世保の人からみると随分遠くから通っていると思われるみたいなのですが、東京では2時間かけて通勤している人だってザラにいるわけですから、それから比べれば天国のようなものだと思います。病院も自然環境に恵まれたところにあり、時々屋上から海を眺めたりしています。自然環境や住宅環境が良く、OFFの時 にリラックスできるので、逆にONの時には集中できて、仕事にもいい影響を与えていると思います。
特に困ったことはありませんが、強いて言えば、買い物は東京ほど便利というわけにはいきません。特に医学書店が近くに無いのではじめは戸惑いましたが、最近はインターネットで何でも注文できるので、だんだん慣れてきました。福岡まで行けば都会なので、車で1時間30分ほどかけて時々買い物に出かけたりして います。




若い時期に質の高い慢性期医療を経験してほしい

急性期病院に勤務なさっていて、以前の私のように異和感を感じていらっしゃる先生方も多いのではないかと思います。比較的若い時期に、質の高い慢性期医療の現場を体験することは、その後の医者人生にとって大変役に立つことではないかと思っています。急性期医療の現場では見逃されがちなことが見えて来るからです。これからますます高齢化が進む社会にとって、質の高い慢性期医療を供給できる病院が増えることが必要とされていますが、現在はどの病院も試行錯誤のところが多いのが現状です。今までの慢性期医療のイメージを払拭するような、良質の慢性期医療を開拓していくのもやりがいのある仕事ではないでしょうか。

医療法人白十字会 燿光病院 柚木 雅至(ゆのき まさのり)氏

昭和55年 日本医科大学医学部卒業
昭和55年 東京女子医大腎センター内科入局
昭和60年 横須賀米海軍病院インターン
昭和61年 横浜市立大学医学部放射線科入局
昭和62年 聖母病院放射線科入局
平成16年 聖母病院内科
平成18年 医療法人白十字会燿光病院



医療法人白十字会 燿光病院で働いてみませんか?
医療法人白水会 燿光病院
燿光病院は3つの回復期リハビリ病棟(計167床)を持ち、PT・OT・STなどのセラピストが約60名勤務しているリハビリテーションに力を入れている病院です。柚木先生のように医師としての心のゆとりと充実感を求めてみませんか。
ぜひお問い合わせをお待ちしております。
医療法人白十字会 理事長 富永雅也
医療法人白十字会 燿光病院
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