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医院開業 成功事例 染谷胃腸科医院・室井内科クリニック(神奈川県)
第三者継承開業 −医業継承の実際―

今回は、横浜で第三者に医業をお譲りになった染谷胃腸科医院の染谷前院長に、実際に継承された前後のご心境を。そして、診療所を譲り受けた室井現院長には、譲り受ける側の立場としての心境をお伺いしました。

染谷胃腸科医院 前院長 染谷守 氏
染谷前院長画像

室井内科クリニック 現院長 室井忠樹 氏
室井現院長画像
■継承までの経緯
2003年8月 染谷先生より継承のご相談があり、当社担当者面談
2003年12月 室井先生よりDtoDへ登録があり、当社担当者面談。
(将来的に開業を希望)
2004年2月 染谷先生、室井先生面接。
(2006年4月頃を継承のタイミングとして合意)
2004年 [室井先生]開業を見据えて、横須賀市から染谷胃腸科医院(横浜市南区)近くの、横浜東邦病院ワイズクリニックへ転職
2006年 継承(室井内科クリニック開設)

−−: 引退をお考えになった理由を教えてください。
染谷: 引退の最大の理由は家内の病気です。およそ6年間看病しましたが、診療と介護の両立は、やはり体力的にも大変でした。
そんな時にたまたま第三者継承という仕組みがあることを知り、問い合わせしたんです。

−−: 引退に際しての悩みはありましたか?
染谷: 一番心配したのは、従業員の問題と患者さんの問題です。突然診療所を閉めるとなると、どこかへ振り分けなければならないわけです。ですから、何とかスムーズに引き継いでくれる人が見つかれば、少し楽になるかなという気持ちはありました。

−−: DtoDへ登録されたきっかけは何でしたか?
染谷: たまたまハガキがきたのを見て、興味を持ちました。最初は一応とっかかりとしてはやってみてもいいかなという感じでした。

−−: 後継者の紹介を受けて、どんな心境でしたか?
染谷: 「こういう先生がいるので、ちょっとお会いになりませんか?」という話は1年ぐらい前にあったのですが、人間を見ないことにはわかりませんから、1年間、1週間に1回でもいいから来てもらうことにしました。どういう診療をするのか、どういう人柄なのか、本当に信頼できる人なのかどうか、という点を見るうえでは、大変良かったと思います。
誠実・正直な人で、この人なら信頼できるな、という印象でしたね。
−−: 継承後、現在の心境をお聞かせください。
染谷: 今のところ順調に行っているようですし特に心配もありません。何年か経ってみないとわからないでしょうが、室井先生はよく勉強される先生ですし、「しっかりと診療をする先生だ」ということは伺ってますから、非常に良い方に巡り会えたんじゃないかなと思います。
(総合メディカルの)加覧さんにも感謝しなくては。ありがたいことですよね。
室井内科クリニック 室井忠樹 現院長
室井現院長画像
−−: 染谷前院長の第一印象を教えてください。
室井: お会いした当時78歳でいらっしゃったと思います。まだ現役でやってらっしゃるということで、非常に矍鑠(かくしゃく)としてしっかりされていて、また大変誠実な方だな、という印象を受けました。
−−: 継承するにあたっての心境
室井: 40年以上染谷先生がやってこられた古い建物ですし、駅からも遠いこともあり、最初は不安でした。しかし、総合メディカルさんからいただいた基礎的なデータや染谷先生とのお話、開業1年前から実際週1回のアルバイトで患者さんやスタッフの方々と接するなかで大丈夫だと確信し、不安は解消されていきました。
−−: 継承後、現在の心境をお聞かせください。
室井: 極端な言い方をすれば、引き継ぐ側にとっては、どこで開業しても、実はそれはあまり変わりはないと思います。ただやはり後継者を探しておられる先生からすれば、それまで長年その地区で培われてきたものが厳然としてあるわけです。患者さんとの信頼関係も含めて、きちんとまとめて引き継いで下さいよ、という想いを、やはり引き継ぐ者としてはしっかりと受けとめて、かかりつけの患者さんに対して本当に誠実に向き合わなければいけないと思います。
当社担当者のコメント
総合メディカル 東日本支社 部長 加覧繁
加覧部長画像
Q: 染谷医師の第一印象
加覧: 染谷先生との出会いは、まず最初に、弊社のダイレクトメールをご覧になってお申し込みいただいたところからはじまりました。患者さんがかなり少なくなっているのかなと思っていたら、実際にはまだ1日50〜60名の外来患者さんを診てらっしゃるということで、非常にお元気ですし、継承と言ってもまだまだだいぶ先の話かな、という印象を受けました。
Q: 今回の継承支援を振り返って
加覧: 継承開業というのは、単に何か条件交渉をしてすり合わせるということではうまくいきません。やはりお互いが求めている医療、それぞれの先生の行う医療を尊重しながら、まずはお互いに理解していただく。その部分で我々が間に入っていかにうまく融合させていくか、そこがひとつのポイントになると思います。 人間性を含めて、どういう医療を行っていくかの合意ができれば条件面は後からついてくる話でもあるし、まず「やりましょう」という状況に導くこと、これが継承支援における最大のポイントではないかと思います。
「医業継承とは、医院を引き継ぐだけでなく、そこで働いていたスタッフ、通院していた患者さんも含めて、地域医療全体を引き継ぐことだ」と染谷前院長はおっしゃっています。

40年間にわたり横浜市永田地区の地域医療に貢献してきた染谷前院長が第三者継承を決断し、 DtoDをとおして、室井先生との新たな出会いと関係を築くことができました。
この出会いが、地域医療の活性化および病診連携の強化に繋がってゆくのです。