開業したい
医院開業 成功事例 おおみや整形外科医院(福岡県)
地域のニーズと理想の医療の実現

今回は、脊椎脊髄医療の過疎地区であった福岡県行橋市に、基幹病院同様のオペができる有床診療所を開業したおおみや整形外科医院の大宮院長にお話を伺います。
■おおみや整形外科医院 院長 大宮克弘 氏
略歴 島根医科大学卒業後、九州大学整形外科医局に入局。山口、北九州での公的病院を中心とした医療機関(部長)での勤務を経て、おおみや整形外科医院を開院。


──大宮先生が総合メディカルへ最初におみえになったときには、明確に新規開業をしようとは決められていませんでした。今まで培ってきた脊椎脊髄外科の指導医として、その技術をどう生かしていこうかと、悩まれていた時期でした。

−−: 開業のきっかけを教えてください。
大宮: 北九州市内の病院で、長年脊椎脊髄医療の専門医として勤務して、多くの症例数を経験してきたのですが、自分たちの仕事に対するやりがいをもっともっと向上させたいという思いがありました。
そういう中で、私が勤務していた病院にも、この行橋地区から非常に多くの患者さんが手術に来られていました。そういった地区の方が十分に専門性の高い医療を受けられていない、という現状が、患者さんと接している中で見えてきたのです。
自分がもしそういう場所で力を発揮することができたら、もっと自分の思う医療を実現できるのではないかと思い、開業を決意しました。


──行橋から豊前地区には一人も脊椎(脊髄)外科の指導医がいなかったため、「地方でも最高最良の医療ができる診療所をつくりたい」ということが、大宮先生の意向でした。
また通常、外来のみ行うということが多いと思いますが、大宮先生は脊椎の手術と入院を手がけたいとのことで、多くの設備や入院施設、スタッフも必要となります。
中でも開業資金の確保については、医療行政の指導が入院は病院、外来は診療所が担う方向で改革を進めていますので、金融機関が、大宮先生のような多額の投資をする有床診療所へ融資をするのかということが課題でした。
そこで、収益計画が普通の診療所と違うこと、また大宮先生の持っている技術を地域の方々がいかに必要としているのかということを、どう理解させるかということに重点をおきました。当然、綿密に診療圏調査を行い、予想される収益計画を分析し、経費についても慎重に計算しました。
通常の事業計画書作成よりも多くの時間を掛けました。

−−: 開業するにあたって、課題となった点をお聞かせください。
大宮: まず、人材確保の面に関しては、今までの自分の人脈などもあり、また実際に行橋の地域である程度診療をしていましたので、この点は何とかクリアできるのではないかと考えていました。
また、これだけの医療を実践しようとすると当然それなりの準備期間が必要なのですが、あまり長い期間をかけても成功しないと思ったので、10カ月後に開業することを目標にしました。短い期間の中でも集中すれば、ソフト面でもハード面でも何とか実現できるのではないかと前向きな気持ちで取り組みました。
そんな中で、総合メディカルの原口支店長には、ソフト面・ハード面とも素早い判断と適切な対応でサポートしてもらったので、非常にスムーズに、不安なく進めることができたと思います。



−−: 開業をして感じることはありますか?
大宮: 外来診療にしても手術にしても、入院にしても、勤務医の時よりもはるかに責任も体力も要求されますし、自分が考えていたよりも厳しい現状だと思います。ただ、やりがいや、自分の理想の医療ができるという点では、非常に満足しています。
どんな形態であれ、どんな場所であれ、開業はできると考えています。開業をお考えの先生は、ご自身がしっかりした意志を持ち、自分の求める医療をどんな形でやりたいのかが明確であれば、患者さまのニーズはどこにでもあると思います。


−−: 開業を成功させるためのポイント、そしてそのために必要であると思うことをお聞かせください。
大宮: 本当に患者さんが求めているニーズというのは、我々が考えているのとは全く別の次元にあって、そういったものをいかに掘り起こせるかが今後開業する上で、成功するかしないかを決定するキーではないかと思います。 そういう面では、いつも患者さんの方を向いて、患者さんの声に耳を傾けていくことが大切なのではないかと考えています。

当社担当者のコメント

■総合メディカル株式会社 北九州支店長 原口錠二
私はこの業界に入って約20年経つのですが、最初お手伝いをしたのが19床の診療所でした。畑しかなかったところに立派な建物が建ち、開業してしばらくして行くと、患者さんが溢れていたのです。病気の人、怪我をした人、先生の診察を受けて帰っていく後ろ姿を見て、非常に感激しました。ドクターにはなれないけれども、ドクターを通じて社会貢献できるんだ、という喜びをその時に感じ、今でもやりがいを感じています。
私どもは、開業させることが目的ではなくて、開業してから3カ月後、6カ月後、1年後に、当初の計画以上の患者さんが確保できているのか、収入を確保できているのか、良いリズムが生まれているのか、そこまできちんとフォローすることを方針とし、日々ご支援しています。